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特待生という名前の甘い罠

 お世話になっております。

 大牟田個別指導教室へ通塾いただいている生徒さんと保護者様、熊本個別指導教室の生徒さんと保護者様、これから家庭訪問という形で学校の三者面談があるかと思います。

 

 今回は、よく、私立高校からお声がかかる「特待生」。

 中学3年生になると、三者面談時、「〇〇高校から特待生の声がある」ということをお話になるケースがあります。

 この時期の特待生のお声は、ほとんどのケースで、部活動での特待生かと思います。

 「特待生」とは、読んで字のごとく「特別待遇の生徒」になれるのです。そんなお話を聞いて喜ばない生徒さんも、保護者さんもほぼ居ないと思ってもいいでしょう。「特待生!?うちの子が!?」と、お喜びになるあまり、もう他の言葉に耳を貸そうともしない保護者さんもいらっしゃいます。


 ここでちょっと残酷な現実なのですが、ぶっちゃけ、高校側は部活で活躍してほしいだけであって、その生徒の高校卒業後の進路なんて、知ったこっちゃありません。

 極端にはなりますが、適当に私立大学、あわよくば有名大学からお呼びかかってそっちに入ってくれたらなぁ。。くらいです。

 

 ここでちょっと一例です。

 生徒Aさんの場合、高校進学の際、高校側から「特待生に!」という熱烈アプローチで、本来の第一志望校から変更してお呼びのかかった高校へ進学。

 高校生活に関しては、学校成績は非常に良好(評定は4.5程度)。

 部活動でもインターハイ出場の様な成績はないものの、地方大会ではそこそこの成績。

 もちろん素行不良でもない(むしろ、非常に温和で講師にスカウトいたしました)。

 Aさん本人は国立大学への推薦入試を希望。

 評定が4.5ということは、ほぼ文句のない学校成績ということです。というよりも、学年でも最上位になります。ちなみに、五教科七科目に関しては、3以下は取ったことが無かったそうです。


 そんな形で非常に優秀に高校生活を送られていましたが、いざ3年生になり、学校が下した判断。

 推薦しない。理由:模試の成績が微妙だったから。

 高校入学からの努力を間近で見ていた身としては、なんかもう空いた口が塞がらない。。。

 ぶっちゃけ、模試は飽くまで模擬試験なので、学校の成績には全く関係ありませんので、それを判断基準に入れるのはどうなんだろう?と思ってしまいますし、これまで10年以上塾に携わっていますが、初めて聞いた理由でした。

 もちろん、他に同じ大学の同じ学部学科を志望している生徒Bさんがいて、明らかに生徒Bさんの方が、学業・部活ともに成績優秀であればお話は変わってきますが。。。

 

 ちなみに、似たようなお話ですが、部活動が理由で急遽指定校取り消しになった生徒Cさんもいます。

 この生徒Cさんの場合、当初は立命館アジア太平洋大学にお話が進んでいましたが、学校の意向で急遽取り消し。素行・部活動・共に良好でしたが、学業の成績は中の上といったところでしたが、模試の成績は偏差値35程度とお世辞にも良好と言えませんでした。

 この生徒Cさんの代わりに指定校推薦を受けた生徒Dさんですが、部活動の成績はほぼ同等。学業は成績・模試、共に明らかに下の評価の生徒さんでしたが、なぜか指定校推薦されたのはこちらの生徒さんという、謎現象でした。

 結論で言えば、この生徒Cさん、半年どころか4ヶ月で偏差値20弱の差を埋めて、西南大学へ一般入試の形で自力合格されました(その努力を間近で見ていたためか、ビリギャルの映画に全く感動できなかった。。。)。


 この様に、最終的に高校側は非情な判断を下す時があります。

 「将来」を見て、進学先を選ぶようにしてください。


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