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執筆者の写真熊本個別指導教室

論理的思考力の強化方法

更新日:2023年5月31日

お世話になっております。

よく、生徒さんから国語の現代文の領域に置いて、どうやって勉強したらいいのか分からない。とのお声を頂きます。

そういう生徒に限って、国語の現代文の領域の学習目的を知らなかったりします。

では、国語の現代文領域、そもそも何を勉強する科目なのでしょうか?


文章の表現力や、小説、小論等から、教養を養う意味もありますが、一番の目的は論理思考力の強化になります。


論理思考とはなんぞや?という生徒さんに対して、噛み砕いて説明しますと、論理思考とは、物事の根拠と結論(原因と結果)に分けて、その筋道を捉えながら考えていく思考力です。

要は、結論に対して、「なんで?どうして?」と考えたり、原因から「だからこうなる。」と考える力のことです。

竹を割った様な例えでいうと、「お金があったほうが幸せになれる」▶なんで?▶「欲しい物が買える」となりますし、逆に考えると、「欲しい物が買える」▶だから▶「幸せになれる」という感じです。


この思考力がないと、物事の本質を捉えられなかったり、コミュニケーションがうまくいかなかったり、社会では色々と苦労します。


前置きが長くなりましたが、この論理思考力、どうやって鍛えたらいいのか?というのが今回の本題ですが、論理思考力とは、総合力の一種です。

総合力とは、複数の力が噛み合わさって、一つの力になっているものの事です。

つまり、噛み合わさっている歯車それぞれを強化していく必要があります。


  1. 具体的に考えてみたり、抽象的に考えてみたりする

  2. 比較して考えていく

  3. 因果関係を考えていく

もちろん、他にも細々とありますが、大きくはこの3つになります。


  ①具体的に考えてみたり、抽象的に考えてみたりする

例えば、単純に「数学を頑張る!」と言っても、「何を?」となってしまいます。

これが、「数学の点数を上げるために頑張る!」としたら、数学を頑張る目的が「点数アップのため」と、少し具体性が出てきます。しかし、この段階でも、まぁ数学を頑張るのは分かりますが、一体何を頑張るのか、まだ良くわからない形です。

しかし、「数学の点数を上げるため、計算練習問題を頑張る!」となると、上記の通り、目的が明確な上に、何を「頑張る!」のかも見えてきます。

逆に、「数学の点数を上げるため、計算練習問題を頑張る!」というのを、一言でいうと、「数学を頑張る!」となるわけです。


  ②比較して考える

比較して考えるコツですが、「価値観を崩さない」ということが重要です。

例えば、自宅から100m先のコンビニまで行くとします。この場合、

「100m先なら車で行くよりも、むしろ徒歩の方が早いから、歩いて行く」と考えるか、

「100m先のコンビニだけど、歩くと疲れるし、車のほうが楽でいいから車で行く」

と考えるかです。

これは、「歩いたほうがいいか、車の方がいいか」というところに対して、前者であれば、価値観を「時間が掛かるか掛からないか」後者であれば「楽かどうか」で判断されています。

この様に、価値観を揃えて考えていくだけでも、論理思考の練習になります。


③因果関係を考える

少し考えて頂きたいのですが、「成績を上げたいから塾にいく」一見、なんの不都合も無い文章に見えてしまいますが、実はこれ、大きく因果関係が壊れています。

ちなみに、この因果関係の壊れ具合は、よく入試問題でも出題されます。

さて、「成績悪いから塾に行く」というのを、少し整理しますと、

原因:成績が悪い

結果:塾に行こうと思う

となりますが、これを逆に考えて見ましょう。

「塾に行かないから成績が悪い」

ぶっちゃけ、塾に行っていない生徒さんが、全員成績が悪いわけではありません。

塾に行っていないからといって、行っていない生徒さん全員が成績が悪いわけでありません!となります。

「成績悪いから塾に行くというのを、因果関係をつなげるのであれば、

原因:成績が悪い

目的:成績を上げたい

行動:どうすればいいか分からない

結果:塾に行こう(専門家を頼ろう)

となると、「成績を上げたいが、どうすればいいか分からない。だから塾に行こう」という文章になり、逆から考えても因果関係が繋がります。

この様に、原因▶結果で考えるだけではなく、結果▶原因みたいに、逆から考えていく習慣もつけていきましょう。


熊本個別指導教室では、毎年、夏休みの夏期講習では、この手の論理思考強化の国語の授業を行っており、毎年非常に好評を頂いております。

今年は大牟田個別指導教室を開校したため、大牟田個別指導教室でも行う予定です。

詳細はお問い合わせのほど、よろしくお願いいたします。

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