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子育てで「結果にこだわらない親」の方が、子どもが伸びると言われる理由。

  • 執筆者の写真: 熊本個別指導教室
    熊本個別指導教室
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

お世話になっております。

子育ての中で「結果にとらわれない方が子どもは伸びる」とよく聞きます。

最初は少し不思議に感じるかもしれません。ですが、心理学の研究や学校現場の声を聞くと、その理由がだんだん見えてきます。

今日は、そのポイントをわかりやすくお伝えしたいと思います。


1. 結果より「プロセス」を大切にすると、子どもは挑戦しやすくなる

テストの点数や順位など、結果だけを重視されると、子どもはどうしても「失敗したら怒られるかも」と考えてしまいます。そうなると、失敗する可能性のある挑戦を避けるようになり、行動範囲が狭くなってしまいます。

一方で、親が「がんばったね」「工夫したね」とプロセスを認めてくれると、子どもは安心して次の挑戦ができるようになります。失敗したとしても、「やってみよう」という気持ちが守られるのです。


2. 自己肯定感が育ちやすい

結果を求めすぎると、「できた自分=価値がある」「できない自分=価値がない」と子どもが思い込みやすくなります。これは自己肯定感を下げ、長期的には学習意欲にも悪影響を及ぼします。

プロセスを評価してもらえる環境では、「自分の努力には意味がある」という感覚が育ち、自分を肯定できる土台が作られます。


3. 「学びは続ければ伸びる」という成長マインドが育つ

心理学者キャロル・ドゥエックの“成長マインドセット”の研究では、「能力は努力や経験で伸びる」と考える子どもほど、成績が伸びやすいことが示されています。

結果にとらわれない親は自然と、「やってみよう」「続ければ上達するよ」という関わり方をするため、子どもは「学ぶこと」そのものを肯定的に受け止めるようになります。


4. 子どもが自分で考える力が育つ

親が結果だけをコントロールしようとすると、子どもは「どうすれば怒られないか」「どうやって効率よく合格点を取るか」ばかり考えるようになります。すると、主体性や創造性が育ちにくくなってしまいます。

一方で、親がプロセスを見守るスタンスだと、

  • 自分で工夫する

  • 試行錯誤する

  • うまくいかない時に改善点を考えるといった“学習者としての成長”が生まれます。

これは結果以上に人生で役立つ力になると言われています。


5. 親子関係が安定し、安心の土台ができる

結果中心の関わり方では、子どもは親の顔色を見やすくなります。「怒られないために頑張る」という動機は、短期的には成果を出しますが、長続きしません。

プロセスを受け止めてくれる親との関係は、心理的な安心感を生み、「自分は大切にされている」という感覚が育ちます。この“安全基地”があることで、子どもは思い切って外の世界に挑戦できるようになります。

まとめ:結果より「育ち」を見ることが、長い目では最強のサポート

もちろん、結果そのものが悪いわけではありません。ただ、子どもが伸びるためには、結果よりもそこに向かう姿勢や努力に価値を見いだす方が、はるかに力になります。

親が「結果にこだわらない姿勢」を持つことは、子どもにとっての“安心”と“挑戦心”を同時に育てる、とても大切な関わり方だと言えるでしょう。


 
 
 

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