承認欲求と不登校の関係「やる気がない」では説明できない本当の理由

お世話になっております。
熊本個別指導教室でも、大牟田個別指導教室でも、年度により多少の変動はありますが、不登校の生徒さんも通ってくれています。
不登校について相談を受ける中で、非常に多く感じるのが「この子はやる気がないわけではない」というケースです。
むしろ逆で、人一倍「認められたい」という気持ちが強い子ほど、不登校になりやすいという現実があります。
今回は、承認欲求と不登校の関係を整理しながら、保護者の方が気をつけるべきポイントまで踏み込んで解説します。
■ 承認欲求とは何か?
心理学では、マズローの欲求階層説の中で「他者から認められたい」という欲求として説明されています。
・褒められたい・認められたい・自分の価値を感じたい
これは決してわがままではなく、人が健全に成長するために必要なエネルギーです。
■ なぜ不登校につながるのか?
① 学校で「認められない」と感じる
学校はどうしても評価がつきまとう場所です。
・テストの点数・先生からの評価・友人関係
ここでうまくいかないと、子どもはこう感じます。
「ここにいても意味がない」「どうせ自分はダメだ」
すると学校は、「行くべき場所」ではなく「傷つく場所」になります。
② 承認欲求が強い子ほど傷つきやすい
意外かもしれませんが、不登校の子は「無関心」ではなく「敏感」です。
・ちょっとした一言で落ち込む・他人の評価を強く気にする
だからこそ、否定されたと感じた瞬間のダメージが大きくなります。
結果として、「行かない」という選択をとります。
③ 家庭で承認が不足している場合
家庭で次のような状態が続くと、
・結果ばかり見られる・他の子と比較される・ミスを強く指摘される
子どもは外(学校)に承認を求めます。
しかし学校でもうまくいかないと、どこにも居場所がない状態になります。
④ SNS・ゲームとの関係
現代ではここも重要です。
・SNS → すぐに「いいね」がもらえる・ゲーム → 努力がすぐ成果になる
つまり、学校よりも簡単に承認が得られる場所があるということです。
結果として、学校は「頑張っても報われにくい場所」になってしまいます。
■ 本質:不登校は「逃げ」ではない
よくある誤解ですが、
不登校=甘え不登校=やる気がない
ではありません。
本質はむしろ逆で、「これ以上傷つかないための防御反応」です。
■ 保護者がやってはいけないこと(重要)
ここを間違えると、状況は悪化します。
① 無理に学校へ行かせる「とにかく行け」「みんな行ってる」
→ 傷つく場所に戻れと言っているのと同じ
② 結果で評価する「なんでこんな点数なの?」
→ 自己否定が強まる
③ 他の子と比較する「○○くんはできてるのに」
→ 承認を奪う行為になる
④ 原因を一つに決めつける「ゲームのせい」「甘え」
→ 理解されていないと感じる
⑤ すぐ解決しようとする「いつから行けるの?」
→ 不登校は整えるもの
■ ではどうすればいいのか?
① 存在を認める何もしていなくてもOKいるだけで価値がある
② 承認の場所を増やす勉強以外でもいい小さな成功体験を積む
③ 他人評価から自己評価へどう思われるか → 自分が納得できるか
■ 最後に
不登校の子どもは、弱いのではなく「感じる力が強い」ことが多いです。
だからこそ、傷つきやすい反面、回復力もあります。
重要なのは、安心して承認される環境をつくることです。




コメント