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大衆文学と純文学の違い。

 お世話になっております。

 熊本個別指導教室でも、大牟田個別指導教室でも、生徒さんへ読書をよくおすすめするのですが、とある生徒さんからの質問がありました。

 それが今回の表題です。

 ぶっちゃけ、大衆文学と純文学には明確な区切りはなく、非常に曖昧です。

 一言で言えば、文章の芸術性の違いになってくるのでしょうが、村上春樹氏の作品は、大衆文学でありながら純文学的な要素もあります。

読者層

  • 大衆文学:広い読者層を対象とし、ミステリー、SF、時代小説、エンタメ小説など、誰でも楽しめることを重視する。

  • 純文学:文学的な価値や芸術性を重視し、特定の読者(文学愛好者や批評家)に向けた作品が多い。

目的

  • 大衆文学:娯楽性が重視され、物語の面白さや展開のスピード感が重視される。

  • 純文学:人間の内面や社会の本質を深く掘り下げ、思想性や哲学的な問いを含むことが多い。

表現手法

  • 大衆文学:比較的わかりやすい文体で、読みやすさ(伝わりやすさ)が重視される。

  • 純文学:比喩や象徴、詩的表現が多用されることがあり、文章表現(芸術的な表現)にこだわる。

作家の一例

  • 大衆文学:東野圭吾(ミステリー)、池波正太郎(時代小説)、村上春樹(エンタメ寄りの作品)

  • 純文学:三島由紀夫、谷崎潤一郎、川端康成、大江健三郎


ちなみに、よく、直木賞と芥川賞の違いを聞かれたりもしますが、単純なイメージとしては、

・直木賞:大衆文学よりの作品(エンタメ性重視)を対象。

・芥川賞:純文学寄りの作品(芸術性重視)を対象。

 という違いがあります。

 

 よく、「直木賞の方が面白い!」とか「芥川賞の方が面白い!」いう方もいらっしゃいますが、楽しみ方の違いで変わるため、人によって違ってきます。

 諸々と江口も本は読んできましたが、どんな本もこの一言に尽きます。

 「ちょっと始めの10ページくらいを読んでみて、面白かった本があなたにとって面白い本。」


 
 
 

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