中3の9月、今から受験勉強を始めても間に合う?

お世話になっております。
9月に入り、高校受験についての相談が増えてきました。
その中でもよくあるのが、
「今から受験勉強を始めても間に合いますか?」
という質問です。
特に、
・数学や英語、理科に苦手意識がある・定期テストでもなかなか点数が取れない・中学2年生までの内容にかなり抜けがある・何から勉強すればいいのか分からない
という状態だと、本人だけでなく保護者の方も不安になると思います。
結論から言えば、9月からでもできることはたくさんあります。
ただし、大切なのは、
「今まで習った内容を最初から全部やり直そう」
としないことです。
残された時間の中で、何を優先して勉強するのか。
ここを整理することがとても重要になります。
まずは「全部できるようになる」を目標にしない
中学1年生から中学3年生までには、かなり多くの学習内容があります。
例えば数学だけでも、
正負の数、文字式、方程式、比例・反比例、図形、一次関数、確率、平方根、二次方程式……
と、多くの単元があります。
これを9月からすべて完璧にやり直そうとすると、途中で時間が足りなくなってしまうことがあります。
そこで最初に考えたいのが、
「これからの学習につながる単元」
です。
例えば数学であれば、
計算↓方程式↓比例・一次関数↓中3の関数や方程式
というように、以前の内容が今の学習につながっています。
まずは、この土台になる部分から確認していきます。
全部を均等に復習するのではなく、必要なところから戻っていくイメージです。
数学は「計算できるところ」を増やす
数学が苦手な生徒の場合、難しい文章題や図形問題よりも、まず計算から確認した方がよいケースが多くあります。
例えば、
・正負の数・文字式・一次方程式・連立方程式・展開や因数分解
などです。
計算問題は、練習した成果が比較的見えやすい分野でもあります。
「昨日できなかった問題が今日は解けた」
という経験が増えると、数学に対する苦手意識も少しずつ変わってきます。
逆に、計算が十分に身についていない状態で難しい応用問題ばかり解いても、なかなか成果にはつながりません。
まずは解ける問題を一つずつ増やしていくことが大切です。
英語は「単語」と「基本的な文の形」から
英語も、分からなくなっている生徒ほど、難しい長文から始める必要はありません。
まず確認したいのは、
・基本的な英単語・be動詞・一般動詞・疑問文、否定文・過去形・助動詞・不定詞・比較
などです。
英語は積み重ねの教科です。
中学3年生の内容が分からない原因が、中学1年生や2年生の文法にあることも珍しくありません。
例えば、長文問題が苦手だと思っていても、実際には
「単語が分からない」
「主語と動詞が見つけられない」
ことが原因になっていることがあります。
その場合は、長文を何度も解くよりも、基本単語や短い英文を読む練習をした方が効果的です。
理科は「分野を分けて考える」
理科は少し特殊です。
数学や英語のように、すべてが一直線につながっているわけではありません。
物理、化学、生物、地学など、分野ごとにある程度独立しています。
そのため、
「理科が全部苦手」
と考える必要はありません。
例えば、
植物は分かるけれど電気が苦手。
化学変化は苦手だけれど天気は分かる。
ということもよくあります。
まずは単元ごとに、
できる少しできるほとんど分からない
くらいに分類してみると、勉強する場所が見えやすくなります。
暗記することで比較的短期間に点数につながる単元から学習するのも一つの方法です。
5教科を同じ時間勉強しなくてもいい
受験勉強というと、
「毎日5教科を勉強しなければならない」
と思ってしまう人もいます。
しかし、必ずしもそうではありません。
例えば、
数学と英語の基礎がかなり抜けているのであれば、最初の時期は数学と英語に少し多く時間を使う。
その一方で、理科や社会は暗記分野を短時間ずつ進める。
という方法もあります。
大切なのは、
自分の学力に合わせて時間の使い方を変えること
です。
全員が同じ勉強方法である必要はありません。
平日1〜2時間でも、やることを決めておく
例えば平日に1時間30分勉強する場合でも、
30分 数学30分 英語20分 理科または社会10分 英単語
というように、最初から内容を決めておくと勉強しやすくなります。
「今日は何を勉強しようかな」
と考えるところから始めると、それだけで時間が過ぎてしまうことがあります。
その日にやる内容をあらかじめ決めておくだけでも、学習効率は大きく変わります。
休日に3〜4時間取れるのであれば、平日にできなかった復習や、少し時間のかかる問題に取り組むとよいでしょう。
「できないところ探し」だけで終わらない
受験勉強を始めると、
「あれもできない」
「これも忘れている」
と、できない部分ばかり目についてしまうことがあります。
しかし、受験勉強は、
できないところを見つけること
が目的ではありません。
できなかったところを、できるように変えていくこと
が目的です。
最初のうちは、
10問中3問しかできなかった。
それでも構いません。
次に同じような問題を解いたとき、
3問が5問になれば前進です。
その積み重ねが、数か月後の大きな差になります。
9月からでも、勉強のやり方は変えられる
9月になると、
「もっと早く勉強しておけばよかった」
と思う生徒もいるかもしれません。
もちろん、早く始めるに越したことはありません。
しかし、過ぎてしまった時間を気にしても、勉強時間は増えません。
それよりも、
今日から何をするのか。
明日は何をするのか。
今週はどこまで進めるのか。
そこを考える方が大切です。
受験までの残り期間が限られているからこそ、
全部をやろうとするのではなく、
必要なことを一つずつ積み重ねていく。
これが、これからの受験勉強ではとても重要になります。
もし、
「何から復習すればいいか分からない」
「中1・中2のどこまで戻ればいいか分からない」
という場合は、一度現在の学力を確認して、勉強する順番を整理してみてください。
勉強する内容がはっきりするだけでも、受験勉強はずいぶん進めやすくなります。




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