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特進コースに入ると指定校推薦が使えない?高校選びで意外と見落とされる「推薦の校内ルール」

執筆者の写真: 熊本個別指導教室
熊本個別指導教室
5 日前
読了時間: 6分

お世話になっております。

中学3年生にとっては、高校選び佳境です。高校を選ぶとき、多くのご家庭が気にするのは、

「偏差値はどれくらいか」「大学進学実績はどうか」「国公立大学に何人合格しているか」「指定校推薦はどんな大学があるか」

といった部分だと思います。

もちろん、どれも大切です。

ただ、大学進学まで考えて高校を選ぶのであれば、もう一つ確認しておきたいことがあります。

それが、

「所属するコースによって、指定校推薦への応募に制限がないか」

という点です。

実は高校によっては、

特進コースは国公立大学や難関大学の一般選抜を中心に受験する

という方針を取っており、指定校推薦について一定の制限を設けている場合があります。


「成績が良ければ指定校推薦を取れる」とは限らない

指定校推薦というと、

「高校3年間しっかり勉強して、評定を取ればチャンスがある」

というイメージを持っている方も多いでしょう。

もちろん基本的にはその通りです。

ところが、学校内に

・特進コース・国公立進学コース・進学コース・標準コース

など複数のコースがある場合、話が少し変わってくることがあります。

例えば、学校側が

特進コース=国公立大学・難関大学を一般選抜で目指すコース

と位置付けていたとします。

すると、

「特進コースの生徒には、原則として一般選抜を受けてもらいたい」

という学校側の進路指導方針が出てくることがあります。

その結果、

指定校推薦については、標準コースの生徒の方が応募できる大学の範囲が広い

ということが起こり得ます。


例えば、こんなケースです

仮に指定校推薦で、ある私立大学から1名の推薦枠が来ていたとします。

特進コースのAさんは、3年間かなり努力して、

評定平均4.8

を取っていました。

一方、標準コースのBさんは、

評定平均4.3

だったとします。

普通に考えると、

「Aさんの方が評定が高いから、指定校推薦では有利なのでは?」

と思いますよね。

ところが、学校の校内ルールで、

特進コースの生徒は、その大学の指定校推薦には最初の推薦会議で応募できない

となっていたらどうでしょう。

Bさんは応募できる。

Aさんは応募できない。

そしてBさんで推薦枠が決まれば、その大学の指定校推薦枠は埋まります。

Aさんは、評定が高くても応募することすらできません。

もちろん、実際のルールは高校によって異なります。

しかし、

「評定が高い=必ず指定校推薦で有利」

とは限らないということです。


特進コースの生徒からすると、少し複雑です

特に難しいのが、

高校1年生からコツコツ評定を取ってきた生徒

です。

定期テストを頑張り、提出物もきちんと出し、欠席も少なくする。

指定校推薦も視野に入れながら、3年間努力してきた。

ところが高校3年生になって、

「あなたのコースからは、この大学の指定校推薦には応募できません」

と言われたら、かなりショックでしょう。

場合によっては、

「それなら最初から標準コースにいた方が、指定校推薦では有利だったのでは?」

と思う生徒がいても不思議ではありません。

特進コースに入ることそのものが悪いわけではありません。

むしろ、国公立大学や難関大学を目指して学力を伸ばすには、とても良い環境になることもあります。

問題なのは、

そのコースに入ることで、どんな進路上の制約があるのかを知らないまま選んでしまうこと

です。


学校側にも理由があります

ここは誤解してほしくないところです。

学校がこうした制度を設けているからといって、単純に

「特進の生徒を一般入試に追い込んでいる」

と考えるのは少し違います。

学校側からすると、

特進コースはそもそも

国公立大学や難関大学への進学を目標として設置しているコース

です。

そのため、

「特進コースに入った以上は、できるだけ最後まで一般選抜に挑戦してほしい」

という教育方針を持っている学校もあります。

一方で、標準コースでは、

一般選抜だけでなく、

・指定校推薦・学校推薦型選抜・総合型選抜

なども含めて、幅広く進路を考える。

そうした役割分担をしている高校もあります。

つまり、

学校としての進路指導方針

が背景にあるわけです。


大事なのは「入学前に知っているか」

私は、この問題で最も重要なのはここだと思います。

こうした制度があること自体よりも、

高校に入る前に、そのルールを生徒や保護者が理解できているか

ということです。

例えば中学3年生のとき、

「成績がいいから特進コースに入りましょう」

と言われて、

「はい、そうします」

と決めたとします。

その時点では、

「大学はまだ決めていない」

「国公立も考えている」

「私立大学もあり得る」

という生徒も多いでしょう。

ところが高校3年生になってから、

「実は特進コースは指定校推薦に制限があります」

と知ったのでは、進路選択の幅が大きく変わってしまいます。

だからこそ、高校選びでは

「どのコースが一番上なのか」

だけを見るのではなく、

「そのコースに入った場合、大学受験でどんな選択肢が残るのか」

まで確認しておく必要があります。


高校説明会で聞いてほしい質問

指定校推薦について高校に質問するとき、

「指定校推薦はどこの大学がありますか?」

だけでは十分ではありません。

できれば、次のようなことまで聞いてみてください。

「特進コースの生徒も、すべての指定校推薦に応募できますか?」

「コースによって指定校推薦への応募制限がありますか?」

「推薦を決める校内選考では、コースによる優先順位がありますか?」

「特進コースから指定校推薦を利用する生徒は毎年いますか?」

ここまで確認すると、その高校の進路指導方針がかなり見えてきます。


「一番上のコース」が、その子にとって一番良いとは限らない

高校受験では、

「せっかく合格できるなら、一番上のコースへ」

と考えがちです。

もちろん、それが正解になる生徒もたくさんいます。

ただし、

高校卒業後にどのような大学受験をしたいのか

によっては、必ずしも最上位コースが一番有利とは限りません。

国公立大学を一般選抜で目指したい。

難関大学まで挑戦したい。

そういう生徒なら、特進コースは非常に良い選択肢です。

一方で、

私立大学への進学も考えている。

指定校推薦という選択肢も残しておきたい。

高校3年間の評定を生かした受験も考えたい。

という生徒なら、

指定校推薦の校内ルールまで確認したうえでコースを選ぶ

ことをおすすめします。

高校選びでは、

「どこに合格できるか」だけではなく、「入学した後にどんな進路を選べるのか」

まで考える。

これが、意外と大切です。



 
 
 

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