【大学入試】総合型選抜対策!大学教授にも刺さりやすい志願書の書き方。

お世話になっております。
総合型選抜入試の願書の提出時期ですね。
総合型選抜の対策をしていると、生徒からよく聞かれるのが、
「志願書って、何を書けばいいんですか?」
という質問です。
そして実際に書いてもらうと、
「昔から人の役に立つ仕事に興味がありました」
「貴学の教育方針に魅力を感じました」
「将来は社会に貢献できる人になりたいです」
といった文章になることが少なくありません。
もちろん、これらが間違っているわけではありません。
ただ、大学の先生が何十人、何百人もの志願書を読むことを考えると、これだけではなかなか印象には残りません。
では、どんな志願書が大学教授の目に留まりやすいのでしょうか。
ポイントは、
「きれいな文章を書くこと」ではなく、「この生徒は大学で学ぶ準備ができている」と感じてもらうこと
だと思います。
「なりたいです」だけでは少し弱い
例えば、福祉系の学部を志望する生徒が、
「将来は精神保健福祉士になりたいです」
と書いたとします。
もちろん大切な志望理由です。
ただ、大学側からすると、
「なぜそう思ったの?」
が知りたいわけです。
そこで重要になるのが、
具体的な経験
です。
例えば、
「身近な人が心の不調を抱えたとき、何とか学校へ戻ってもらおうと声をかけ続けた。しかし、それが本人の気持ちを十分に考えた支援ではなかったことに後から気づいた」
という経験があったとします。
ここまで書けると、単なる
「人を助けたい」
ではなくなります。
さらに、
「この経験から、支援する側が正しいと思うことを押しつけるのではなく、本人の意思や状況を理解することが必要だと考えるようになった」
と続けば、
経験 → 気づき → 考えの変化
が見えてきます。
大学教授が読みたいのは、こういう部分です。
大切なのは「何をしたか」より「何を考えたか」
総合型選抜では、
「ボランティアをしました」
「生徒会をしました」
「部活動を3年間続けました」
「資格を取得しました」
といった実績を書こうとする生徒が多くいます。
もちろん、それらも立派な経験です。
しかし、
経験そのものの大きさが合否を決めるわけではありません。
例えば、
「ボランティア活動に参加しました」
だけでは、大学側にはその生徒の考え方までは伝わりません。
それよりも、
なぜ参加したのか実際に何を感じたのか想像と違ったことは何だったのかそこから何を考えるようになったのか
まで書くことが重要です。
つまり、
出来事を書く志願書ではなく、思考の変化を書く志願書
にするということです。
教授に刺さりやすいのは「疑問を持っている生徒」
私たちが志願書指導で特に大切にしているのが、
「大学で何を学びたいのか」
という部分です。
ここで、
「福祉について詳しく学びたいです」
だけでは少し弱い。
できれば、
自分なりの疑問や問い
まで持っていきたいところです。
例えば、
「精神疾患について正しい知識を身につければ、偏見はなくなるのだろうか」
「支援する側が良いと思うことと、支援される側が望んでいることが違う場合、どう考えるべきなのか」
「子どもを支援するとき、本人だけでなく家庭全体を支援する必要があるのではないか」
といった問いです。
こういう文章が入ってくると、大学の先生から見ても、
「この生徒は大学で考えたいテーマを持っているな」
と感じやすくなります。
総合型選抜では、
「大学に入りたい人」
より、
「大学で学びたい人」
に見えることが非常に重要です。
大学のホームページを写しただけの志望理由にしない
もう一つ多いのが、
「貴学の少人数教育に魅力を感じました」
「実習が充実していることに魅力を感じました」
「地域社会との連携に魅力を感じました」
という文章です。
これも間違いではありません。
ただ、これだけなら大学のホームページを読めば誰でも書けます。
大切なのは、
「なぜ、それが自分に必要なのか」
まで書くことです。
例えば、
「私は身近な人を支えようとした経験から、自分一人の判断だけでは十分な支援ができないことを知りました。そのため、少人数での演習や実習を通して、さまざまな立場の人と考えながら支援方法を学びたいです」
となれば、
自分の経験と大学の教育内容がつながります。
これなら、
「この大学だから行きたい」
という理由になります。
志願書はこの順番で考えると書きやすい
私たちが生徒に志願書を書いてもらうときは、だいたい次の流れで整理します。
① 自分が経験したこと
↓
② そのとき自分はどう考えたか
↓
③ うまくいかなかったこと、気づいたこと
↓
④ そこから生まれた疑問や関心
↓
⑤ 大学で何を学びたいのか
↓
⑥ なぜその大学なのか
↓
⑦ 学んだことを将来どう生かしたいのか
この流れができると、志願書全体に一本の筋が通ります。
逆に、
「将来の夢」
「高校時代に頑張ったこと」
「大学の特徴」
をバラバラに書いてしまうと、文章としては整っていても、
結局、この生徒は何を考えて大学を志望しているのか
が分かりにくくなってしまいます。
最初から文字数に収めなくてもいい
そして、志願書を書くときにもう一つおすすめしたいのが、
最初から800字、1000字、1200字に収めようとしないこと
です。
最初は分量を気にせず、
「何があったのか」
「そのとき何を思ったのか」
「自分の考えはどう変わったのか」
をできるだけ書き出してみる。
2000字でも3000字でも構いません。
そこから、
本当に必要な部分を選んで、志願書として組み直します。
最初から短く書こうとすると、一番重要な「考えた過程」が消えてしまうことがあります。
長く書いた文章は失敗ではありません。
むしろ、
志願書を作るための材料集
だと考えた方がいいと思います。
「上手な文章」より「この生徒と話してみたい」と思わせる
総合型選抜の志願書で一番大切なのは、難しい言葉を使うことでも、きれいな文章を書くことでもありません。
大学教授に、
「なぜ、この生徒はこんなことを考えるようになったのだろう」
「この続きを面接で聞いてみたい」
と思ってもらえることです。
だからこそ、
経験を書く↓そこから考える↓疑問を持つ↓大学で学ぶ理由につなげる
という流れを大切にしてほしいと思います。
総合型選抜は、単に高校時代の実績を評価する入試ではありません。
「大学に入ってから、この生徒は何を考え、何を学び、どう成長していくのか」
そこまで想像してもらう入試です。
志願書を書くときには、
「私はこんな人間です」と説明するだけではなく、「私はこんなことを考えています」と伝える。
ここまでできると、大学教授にもかなり伝わりやすい志願書になります。




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