大蛇山:雄と雌の違いがある?

お世話になっております。
大牟田の夏といえば、やはり「大蛇山」です。
大きな大蛇が火煙を吐きながら街を練り歩く姿は、大牟田に住んでいる人にとってはおなじみの光景ではないでしょうか。
今年は昨年の様なトラブルは無かったみたいですが、熱中症対策に夕方からのパレードの実施が、この暑さが異常であると認識させられてしまいます。
ところで、この大蛇山の大蛇に「雄」と「雌」があることを最近知りました。
実は、伝統的な「祇園六山」では、それぞれの大蛇に雄・雌があると言い伝えられています。
雄大蛇とされているのが、
・三池本町・大牟田神社第二区・諏訪神社
そして雌大蛇とされているのが、
・三池新町・大正町第三区・本宮彌劔神社
です。
では、雄と雌では何が違うのでしょうか。
特に違いが分かりやすいとされているのが、「三池本町」と「三池新町」の大蛇です。
三池本町の大蛇は「雄」とされ、顔には黒・緑・朱の三色が使われ、頭には三つのこぶがあります。
一方、三池新町の大蛇は「雌」とされ、緑色を基調とした色合いで、頭のこぶは一つです。
また、雄と雌では、色だけではなく、顔の形や目の向きなどにも違いがあるとされています。
つまり、単純に「雄だから大きい」「雌だから小さい」という違いではありません。
大蛇を作る際の色使いや顔の造形、目の表現などに、それぞれの伝統が受け継がれているのです。
ただし、現在ではすべての大蛇山で雄と雌の違いがはっきり表現されているわけではありません。
三池本町と三池新町の「三池二山」は比較的昔の特徴を残していますが、それ以外の大蛇山については、それぞれの地域独自の姿へと発展してきています。
普段、大蛇山を見ると、
「大きいな」「迫力があるな」「火を噴いてすごいな」
というところに目が行きます。
しかし、
「これは雄かな?雌かな?」「顔の色は?」「頭のこぶはいくつある?」「目の形や向きは違うかな?」
そんな視点で見てみると、いつもの大蛇山が少し違って見えてくるかもしれません。
勉強というと、教科書や問題集を開いてするものと思われがちです。
しかし、自分たちが暮らしている地域の歴史や文化について、「なぜだろう?」と疑問を持って調べてみることも、立派な学びです。
今年の大蛇山を見るときには、ぜひ大蛇の「顔」にも注目してみてください。
大牟田で長く受け継がれてきたお祭りの中に、今まで知らなかった発見が隠れているかもしれません。

ちなみに、写真は手鎌の大蛇山です。
大蛇山には「雄・雌」があると言われますが、この区別が明確に伝えられているのは祇園六山であり、すべての大蛇山を単純に雄と雌に分けられるわけではなく、明確な区別のない大蛇もあるそうです。



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