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漢字の成り立ちと構成

執筆者の写真: 熊本個別指導教室
熊本個別指導教室
8月24日
読了時間: 5分

 普段何気なく使っている漢字ですが、一つ一つの文字には「どうやって作られたのか」という成り立ちがあります。

 漢字の成り立ちを知ると、ただ形を丸暗記するよりも意味を理解しやすくなり、「なるほど、だからこの漢字なんだ」と納得しながら覚えられるようになります。

 中学校の国語では、漢字の成り立ちとして主に「象形文字」「指事文字」「会意文字」「形声文字」の4種類を学びます。今回は、それぞれの違いを分かりやすく整理してみます。


まずは「象形文字」

 象形文字は、物の形を絵のように表して作られた漢字です。

 たとえば「山」という漢字。中央が高く、左右に低い部分がある形は、山の峰が並んでいる様子からできたとされています。

 ほかにも、

・「川」……水が流れている様子・「木」……幹や枝、根の形・「日」……太陽の形・「月」……月の形・「目」……人間の目の形

などがあります。

 昔の漢字を見ると、現在の漢字よりもさらに絵に近い形をしています。それが長い年月をかけて簡略化され、現在の漢字になっていきました。

 象形文字は、簡単に言えば**「見た目から作られた漢字」**です。

「上」や「下」はどうやって表した?

 物の形なら絵にできますが、「上」や「下」といった考え方には、決まった形がありません。

 そこで使われたのが指事文字です。

 指事文字とは、点や線などの記号を使って、形では表しにくい意味を示した漢字です。

 たとえば「上」は、基準となる線の上に印をつけることで「上」を表しています。「下」は、その反対に線の下に印をつけています。

 また、

「一」→ 横線1本「二」→ 横線2本「三」→ 横線3本

のように、数を記号的に表している漢字もあります。

 つまり、

象形文字=物の形を表す指事文字=記号で意味を表す

という違いがあります。


漢字と漢字を組み合わせる「会意文字」

 漢字が増えてくると、すでにある漢字を組み合わせて、新しい意味を表す方法も使われるようになりました。

 これが会意文字です。

 たとえば「林」。

「木」+「木」↓木が集まっている↓「林」

となります。

 さらに、

「木」+「木」+「木」↓たくさんの木が集まっている↓「森」

となります。

 ほかにも、

「山」+「石」=「岩」「人」+「木」=「休」

などがあります。

 それぞれの漢字が持っている意味を組み合わせて、新しい意味を作っているのが特徴です。

 覚え方としては、

会意文字=「意味+意味」

と考えると分かりやすいでしょう。


漢字で最も多い「形声文字」

 そして、漢字を学ぶうえで特に重要なのが形声文字です。

 形声文字は、意味を表す部分と、読み方を表す部分を組み合わせて作られた漢字です。

 現在使われている漢字の多くが、この形声文字にあたります。

 たとえば「清」という漢字を見てみましょう。

「氵(さんずい)」+「青」

に分けることができます。

 「氵」は水に関係する意味を表しています。一方、「青」は「セイ」という読み方の手がかりになっています。

 つまり、

意味を表す部分+音を表す部分

という構成です。

 同じように、

「河」= 氵+可→ 氵は水に関係する意味→ 可は「カ」という音

「銅」= 金+同→ 金は金属に関係する意味→ 同は「ドウ」という音

というように考えることができます。

 ただし、長い年月の中で漢字の読み方が変化しているため、現在では音を表す部分と実際の読み方が完全には一致しないものもあります。


「会意文字」と「形声文字」が一番ややこしい

 テストで特に間違えやすいのが、会意文字と形声文字の違いです。

 この2つは、どちらも複数の部分を組み合わせてできているため、見た目だけでは区別しにくいことがあります。

 ポイントは、それぞれの部分が何の役割をしているかを見ることです。

 会意文字は、

意味+意味

です。

「木」+「木」=「林」「人」+「木」=「休」

のように、両方の意味を組み合わせています。

 一方、形声文字は、

意味+音

です。

「氵」+「青」=「清」「金」+「同」=「銅」

のように、一方が意味を表し、もう一方が読み方の手がかりになっています。


4種類はこう覚えれば分かりやすい

 最後に、4種類を簡単に整理してみましょう。

象形文字→ 絵から作る例:山、川、木、日

指事文字→ 記号で意味を示す例:上、下、一、二

会意文字→ 意味+意味例:林、森、休、岩

形声文字→ 意味+音例:清、河、銅

 漢字というと、「何度も書いて覚えるもの」というイメージが強いかもしれません。しかし、成り立ちを知ることで、漢字の意味や部首の役割まで一緒に理解できるようになります。

 特に形声文字では、「この部首がついているから水に関係しそうだ」「この部分が同じだから読み方も似ているかもしれない」と考えることができます。

 漢字は単なる記号ではなく、意味や音を組み合わせて作られた仕組みのある文字です。

 テスト対策でも、まずは、

象形=絵指事=記号会意=意味+意味形声=意味+音

の4つを押さえておくと、かなり整理しやすくなります。



 
 
 

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